沖縄県教育会館のコンクリート打設。
スタジオコチアーキテクツの五十嵐さんと共同設計で進めています。
このプロジェクトは、沖縄県の小中学校の教職員さんのための組合事務所の建替え工事です。
現会館は米統治時代の復帰闘争の拠点となり、戦後の教育環境の改善運動の拠点でした。
沖縄戦で犠牲になった教職員、児童生徒たちの慰霊の場も設けられています。
私たちは現会館の66年の歴史に敬意を払いながらも、この先50年使われる建物のために、何を変えて何を変えないのかについて議論してきました。
復帰闘争時代の要塞のような建築から、みんなが集える風と光の抜けるリビングのような居心地の良い会館を目指します。
バルコニーとつながる開放的なオフィス空間を設計しています。
避難バルコニーを兼ねており、天気の良い日は外でミーティングができます。
少し高めの手すりは目隠し壁にもなりコンクリートでベンチが設えてあります。
夕方からは先生方が集う憩いの場所になるかも?
バルコニーの向こうには隣の小学校が見えるので子どもたちの様子も見ることができます。
人生の大半を過ごす仕事空間は気持ち良く過ごせると良いですよね。
風通しも良く、アフターコロナ時代のオフィスの在り方になるかもしれません。
来年の春完成予定です。